01/07/2008

計算尺ペーパークラフト

諸事情がありまして、長らくこのブログを放置していましたが、とりあえず生きています(^^)。

現在も、継続的にブログを更新できる状況ではありませんし、以前お知らせしたWEBページの作成も目処がたっていません。

現状報告(?)はこれまでにして、今回のネタです。

KIMさん主宰の計算尺MLの新年の挨拶のなかで、計算尺作成の話が出ていました。
これを見て、WEBページ公開と同時に発表しようと準備していた、計算尺ペーパークラフトがあったことを思い出しました。

WEBページ公開を待っていてはいつ公開できるか分かりませんので、暫定ではありますが公開することにしました。
組み立て説明書が簡易的なもののため、これを見て組み立てできるか心配ですが、いろいろ試行錯誤して組み立ててみてください。

計算尺ペーパークラフト「cy6021.zip」をダウンロード

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09/21/2006

東京タワーを作った計算尺

2ちゃんねるは、いわずと知れた巨大掲示板群ですが、自分はあまりいい印象を持っていないため、たまに覗く程度です。その2ちゃんねるの文房具板にある計算尺スレッドを覗いてみたら、ちょっと気になる話題が出ていました。

東京タワーの設計者である、内藤 多仲(ないとう たちゅう、1886-1970)が使っていた計算尺は8インチのNo.2640のようだ、という話題です。

これを見たときは、えっ、ウソだろう、というのが正直な感想でした。(場所が2ちゃんねるという事もあります)

しかし、記事に記載されていたリンク先(INAXギャラリー巡回企画展「タワー -内藤多仲と三塔物語- 展」展示内容)のページを見ると、写真が小さいため機種の判定は困難ですが、8インチ尺のように見えます。

展示品リストのページには、「計算尺 1 220*38*10 早稲田大学」とあります。これはHEMMI  No.2640のサイズ(220*28*8 カーソルを除く)とは幅が大きく違いますが、2ちゃんねるの記述にもあったとおり、幅の38mmは誤記でしょう。厚さはカーソルを入れると10mm程になるので誤差の範囲だと思います。

内藤多仲が使っていた計算尺がこれ一本とは限りませんが、これは興味深いことだと思います。自分は、一流の技術者が使う道具は、その時代の技術を集結した最高級品だと思い込んでいましたが、そうではないということを強く感じました。

考えてみるとNo.2640は中学生用の廉価版とはいえ、HEMMIの製品だけに品質は良く、精度は10インチ尺には少し劣るものの同等の目盛を刻んであってポケット尺よりは優れており、携帯性はポケット尺には劣るが10インチ尺よりは優れていて、結果としてバランスの良い計算尺といえるのではないでしょうか。

実物を見てみたいとの思いはありますが、この巡回展が名古屋(6月~8月、終了)、東京(9月~11月)、大阪(12月~2月)と、地方在住の身としてはちょっと見に行くというわけには行きません。どなたか実物を見てレポートしてくれないでしょうか。

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08/20/2006

掲示板のスパム対策

前回の記事に書いたとおり、現在新HPを鋭意製作中…のはずだったのですが、いまだに掲示板スクリプトの改造に、はまったままの状態です。

他のHPの掲示板をご覧になったことのあるかた(大部分でしょうが)は、大なり小なりご存知だとは思いますが、現在掲示板へのスパム投稿がかなり増えており、中にはスパム投稿のために閉鎖に追い込まれた掲示板も存在します。

自分がいつも楽しみに見ているHPでも、スパム投稿が増えてきて、管理人さんが悲鳴をあげている状態になってしまいました。そこで、掲示板で使用していたUPP-BOARDのスクリプトのスパム対策の改造に取り組んで見ました。

スパム対策の内容は、アーカイブ中のファイルに記載してありますので、そちらをお読みください。

やっつけで改造作業をやったため、十分なテストが出来ていませんが、人柱になる覚悟(笑)がありましたら、ご使用ください。

旧版です「upb_c01.zip」をダウンロード

なお、自分が新HPに設置予定の掲示板は↑ではなく、KIMさんの計算尺愛好会でおなじみの、多機能版WebForumのRSS対応改造版を予定しています (実はもう出来て試験設置してあります)。

2006/08/30 変更&追記

 上記の旧版(c01)は、その後のテストでも改造に伴う不具合は見つかっていませんが、短時間で作業したために、少し荒っぽい所がありました。

 そこで荒っぽい所を修正し、少しだけ機能を追加したc02を作りましたので、これから使用する方はこちらをご利用ください。

「upb_c02.zip」をダウンロード

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08/06/2006

本末転倒

このブログは現在の所、計算尺の話題を中心にとりあげているのですが、そのうちコレクションの紹介をしている部分を、通常のホームページに移そうと思っています。

新しいホームページには掲示板も設置しようと思ったのですが、設置予定の掲示板のスクリプトには自分の欲しい機能が付いていなかった為、ちょっと改造してみようと思ったのが運のつき、本末転倒というべきかすっかりそっちにはまってしまい、肝心のホームページ作成作業がまったく進んでいません。

掲示板の改造の方は8割方満足できる状態になったのですが、まだ追加したい機能も残っているし、ホームページのコンテンツの方も製作を進めたいし、また、ホームページ公開に合わせて発表したいと思っている物(ごく一部の方にはさわりをお見せしましたが)も準備を進めなくてはいけないしで、やりたい事が沢山あってどれも中途半端になってしまっています。

このブログはこれまで以上に更新が滞るかもしれませんが、上に書いたことを少しずつでも進めていきたいと思っています。

新しいホームページについては、公開できるようになったらお知らせします。

Nazo
新HP鋭意製作中!?

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07/05/2006

テポドン2発射か!?

今朝からテレビ等のニュースで報道されていますが、本日未明、北朝鮮が複数のミサイルを発射、うち1発はかねてから発射が懸念されていた、テポドン2であるといわれています。

詳細は現時点ではわかりませんが、これは国際社会に対する重大な挑発行為であり、日本政府も直ちに制裁措置を発動すべきだと思います。

テポドン2発射点のGoogleMapへのリンクを張っておきます。

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06/29/2006

地球サイズ計算尺

前回紹介した日経サイエンス8月号には、計算尺の記事以外にも面白い記事が多数掲載されています。今回はその中から一つ興味のあった記述を、無理やり計算尺の話題につなげてみたいと思います。

同誌の記事「茂木健一郎と愉しむ科学のクオリア 4」では、高エネルギー加速器研究機構教授、山内正則氏と茂木健一郎氏との対談で、加速器実験の話題が取り上げられています。この記事の中でちょっと興味のあった記述を要約して並べると、

  • 超ひも理論の実証には1019GeV程度必要。
  • 現在建設中の世界最大の加速器のエネルギーレベルは104GeV。
  • 技術革新が無ければ、加速器の半径とエネルギーの関係は比例する。
  • 理論上、地球上で最大の加速器は地球の赤道程度の大きさが限界。
  • それでも達成できるエネルギーレベルは3桁アップに過ぎない。

となります。この後半の部分が、計算尺の長さと精度との関係に似ているように思えました。

計算尺の精度はその長さに比例し、長さが2倍になると精度も2倍になります。ここで勘違いしないで欲しいのは、精度が2倍になるというのは有効桁数が2倍になるという意味ではありません。精度が10倍になるとようやく有効桁数は1桁増えます。

先の記事では地球の赤道程度の加速器について触れられていましたので、こちらも地球の赤道程度の計算尺について検討してみましょう。計算尺の形状は、地球をぐるっと一周するリング状の円形尺として考えて見ます。

地球の円周は、子午線に沿って南北方向に測った場合4万kmです。赤道に沿っての場合はこれより少し長いのですがここでは4万kmで計算します。一般的な10インチ尺の長さは250mmですから、4万km÷250mm=1.6×108 となり、この計算尺は10インチ尺より8桁程有効桁数が多いことになります。10インチ尺の有効桁数は、3桁から左基線近くで4桁ですから、この計算尺の有効桁数は11桁から12桁だろうと計算できます。

手近な関数電卓(HP32SII)の有効桁数を見てみると12桁でしたから、関数電卓をポケットに入れて持ち歩くということは、地球サイズの計算尺をポケットに入れているということになるのでしょうか。

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06/27/2006

日経サイエンス8月号

現在発売されている日経サイエンス8月号に、「計算尺を知っていますか」というタイトルで、計算尺の歴史に関する記事が掲載されています。

近所の書店では発売日の6/24にはまだ入荷しておらず(地方在住なもので)、26日にやっと購入することができました。

この記事は元はSCIENTIFIC AMERICAN誌に「When Slide Rules Ruled」の原題で掲載された記事の邦訳で、著者はC.ストール(Cliff Stoll)氏です。そのためか日本製の計算尺は記事中には出てきません。

記事の内容は、計算尺マニアであればそれほど目新しい記述は無いのですが、それでも、対数の発見から計算尺の誕生、発展、そして終焉まで、全9ページの記事中に良くまとめられていると思います。

また、記事中には「計算尺を作ってみよう」ということで、簡易計算尺の型紙が掲載されています。この型紙は記事中に記載されているURLより、PDFでダウンロードすることもできます(ただし英語版)。この簡易計算尺は、計算尺を使ったことの無い人が試しにちょっと使ってみる程度であればちょうど良いと思いますが、無線の試験などに持ち込んで使うのは無理でしょう。

日経サイエンス誌は税込定価が1,400円と月刊誌としてはちょっと高めですので、この記事の為だけに買うのは気が引けますが、他の記事も読み応えがありますので、購入をお勧めします。

Sciamsr
写真は作ってみた簡易計算尺

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05/22/2006

UltraLogプロジェクト 一時休止!?

以前の記事で、今後注目していきたいと言う事で紹介したUltraLogプロジェクト ですが、3月末以降、新しい情報が公式ページには掲載されず、どうなったのか気になっていました。

そこで、ISRG(The International Slide Rule Group) で新しい情報が無いか見ていた所、次の情報が掲載されていました。

UltraLog Project - Update 5   Zvi Doron

機械翻訳を使って読んだので、誤読している部分もあるかと思いますが要約しますと、Zvi  Doron氏 (Ultralogプロジェクトの主宰者)が、ご子息の病気と手術のため、しばらくの間はプロジェクトを進めるのが困難になった、ということです。

ただ彼は、このプロジェクトは必ずやり遂げる、とも言明していますので、プロジェクトの再開を期待して待ちたいと思います。

Zvi  Doron氏のご子息の健康が回復するよう祈っています。

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05/16/2006

Relay 学生用 (型番不明)

今回は、ちょっと理由があって、今日入手したばかりの計算尺を紹介します。

Relay5in

この計算尺は、Relayの5インチ片面尺です。型番は不明ですが、裏面に學生用と書かれていますので、ここではRelay学生用としておきます。

尺度配置は表面の、A [ B, C ] D だけで、滑尺裏面はブランクになっています。
これは、古典的なマンハイム尺の滑尺裏面を省略したもので、これだけの目盛では、乗除算と平方・平方根、応用的な使い方をして立法・立方根程度しか計算できません(これだけできれば十分かもしれませんが)。また、乗除算にしても、CI尺が無いため少々使いづらくなっています。

製造時期について、少々検討してみたいと思います。

まず、RICOHのサイトでこの時代について触れているページを見ますと、

  • 昭和10年 日本文具株式会社を創立
  • 昭和15年 東洋特専興業に社名変更
  • 昭和23年 日本計算尺に社名変更
  • 昭和25年 リレー産業株式会社に改組
  • 昭和33年 三愛計器に社名変更(三愛精工と合併)

と、なっています。これを見ますとRelayであるのは、昭和25年以降のように見えます。

ところが、今回の計算尺では、「學生用」と学の字が旧字体になっています。この旧字体がいつまで使われいたか調べてみますと、昭和21年11月に当用漢字が告示されるまでのようです。
実際に当用漢字に切り替わるまでは時間があったでしょうが、当時はGHQの強権下であったこと、教育関係では率先して切り替えが行われたであろうことから、この計算尺が昭和25年以降の製造であるとは考えにくいと思います。

上記二つが矛盾していて、正確な製造年代の推定は難しいため、これ以上は新たな資料が出てこないとわかりませんが、直感では1940年代後半が有力ではないかと思います。

さて、この記事の最初にちょっと理由があると書きましたが、簡単に説明したいと思います。

実は、この計算尺がYahoo!オークションに出品されていたとき、これは多分、東洋特専興業製だろうと思いまして、その旨をじぇいかんさんのBLOGのコメント欄に書いたのです。そのときは、入札しようか迷っていたのですが、結局落札し、しかも予想が外れていたということで、一応この件にけじめをつけておこうと考えまして、入手したばかりのこの計算尺を紹介させていただきました。

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04/28/2006

RICOH No.151

久しぶりの更新になります。

自分は両面尺よりも片面尺のほうが好きだ、と言いながら片面尺についてはあまり紹介していませんが、片面尺については書きたいことが多すぎて、どこから手を付けたら良いかわからない状態ですので、整理ができたら紹介していきたいと思います。

と言うわけで、今回紹介するのは10インチ両面尺、RICOH No.151です。

Ricoh151_1  Ricoh151_2

尺度配置は、以下のとおりです。

固定尺(上)滑尺固定尺(下)
表面LL~3, LL~2, LL~1, DF CF, CIF, CI, C D, LL3, LL2, LL1
裏面LL~0, L, K, A B, S, ST, T, C D, DI, P, LL0
注記ずらし尺は、π切断

少々の違いはありますが、尺度はHEMMI No.260(KIMさんの計算尺愛好会:計算尺資料館内のページへリンク)とほぼ同じです。ここで断っておきますが、自分はHEMMI No.260を持っていないため、以下の記述はWEB上の資料、あるいは、同形のHEMMI両面尺(No.255)によっています。

HEMMI No.260との違いで目立つ点は、A, B, C, Dの各尺に、オーバーレンジで拡張目盛がある点です。LL尺もほぼ同じ分だけ範囲が広くなっています。

カー ソルには補助カーソル線が無いため(これもHEMMI No.260との違いです)、主カーソル線でオーバーレンジの目盛を読めるように、カーソルの可動範囲が広くなっています。そのため、計算尺の全長は 351mm(実測値)と、HEMMI No.260の320mmよりもかなり長くなっています。

また本体の幅も、約46mmと、HEMMI No.260より1.5mm程度広くなっています。これは、滑尺の幅が少し広いためで、そのため滑尺裏面の三角関数の目盛も、窮屈な感じはしません。ただ表面は、CIF尺とCI尺との間がちょっと間延びしているように見えます。

Ricoh151_3

カーソルの長さ(計算尺の長さ方向の寸法)はHEMMI の10インチ両面尺と同じ約30mmですが、上下のカーソルバーがこれよりも長いため、安定感があります。

Relay/RICOHのカーソルは、参考にあげた写真のようにカーソルバーにアクリル製のカーソルを直接ネジ止めしたものが多いのですが、今回の物は、メタルフレームに嵌っています。一見ガラスカーソルのようにも見えますが、嵌っているのはアクリル(多分)です。
アクリルカーソルはガラスカーソルと比較すると、擦り傷が付きやすいのが欠点ですが、このカーソルではメタルフレームの陰、固定尺と接する部分に小さな突起があり、直接擦れるのを防いでいます。

今回紹介した物の製造刻印は、「RS-5」です。

計算尺MLでの情報によると、Relay/RICOHの計算尺の製造刻印は、1文字目が製造年を示していて、「A」が1952年にあたり、以下「B」=1953年、「C」=1954年……と続きます。
2文字目は、製造工場を示す符号で、「S」が佐賀工場製、「K」が埼玉県の川越工場製だそうです。
と言うことで、今回紹介した計算尺は、1969年佐賀工場製ということになります。

ここまではほぼ確実なのですが、この後の数字については疑問があります。計算尺MLでは、ここの数字が1~12までのものしか見つかっていないことから、製造月だとする説が有力です。しかし、後半の数字と比較して、前半の数字のものの方が多いという情報もあり、はっきりとは断定できません。

そ れよりも自分が気になるのは、文字の並び順です。製造年・製造工場・製造月という順序は、情報の順序としてはあまり美しくありません(かなり感覚的です が)。これが、製造工場・製造年・製造月という順序なら理解できるのですが。そのためこの数字は、製造ライン番号、あるいは金型番号の類ではないかと思い ます。

この後に、「L」という文字が付くものもあるそうですが、これについてはまったく判りません。

(2006/05/12追記): じぇいかんさんのBLOGRICOH No.151の記事が掲載されましたので、トラックバックさせていただきました。

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