東京タワーを作った計算尺
2ちゃんねるは、いわずと知れた巨大掲示板群ですが、自分はあまりいい印象を持っていないため、たまに覗く程度です。その2ちゃんねるの文房具板にある計算尺スレッドを覗いてみたら、ちょっと気になる話題が出ていました。
東京タワーの設計者である、内藤 多仲(ないとう たちゅう、1886-1970)が使っていた計算尺は8インチのNo.2640のようだ、という話題です。
これを見たときは、えっ、ウソだろう、というのが正直な感想でした。(場所が2ちゃんねるという事もあります)
しかし、記事に記載されていたリンク先(INAXギャラリー巡回企画展「タワー -内藤多仲と三塔物語- 展」の展示内容)のページを見ると、写真が小さいため機種の判定は困難ですが、8インチ尺のように見えます。
展示品リストのページには、「計算尺 1 220*38*10 早稲田大学」とあります。これはHEMMI No.2640のサイズ(220*28*8 カーソルを除く)とは幅が大きく違いますが、2ちゃんねるの記述にもあったとおり、幅の38mmは誤記でしょう。厚さはカーソルを入れると10mm程になるので誤差の範囲だと思います。
内藤多仲が使っていた計算尺がこれ一本とは限りませんが、これは興味深いことだと思います。自分は、一流の技術者が使う道具は、その時代の技術を集結した最高級品だと思い込んでいましたが、そうではないということを強く感じました。
考えてみるとNo.2640は中学生用の廉価版とはいえ、HEMMIの製品だけに品質は良く、精度は10インチ尺には少し劣るものの同等の目盛を刻んであってポケット尺よりは優れており、携帯性はポケット尺には劣るが10インチ尺よりは優れていて、結果としてバランスの良い計算尺といえるのではないでしょうか。
実物を見てみたいとの思いはありますが、この巡回展が名古屋(6月~8月、終了)、東京(9月~11月)、大阪(12月~2月)と、地方在住の身としてはちょっと見に行くというわけには行きません。どなたか実物を見てレポートしてくれないでしょうか。


Comments
cyno_yさん、こん**は。
220*38*10 はケースのサイズのようです。
2640のポピュラーなケースはフタのないもの(サック?)ですが、
展示品の写真の計算尺ケースもこのタイプのようです。
2640である可能性は高いですね。
実物を確認してみたいですが、東京近郊に居てもなかなか見に行くことが出来ません。
Posted by: norihito4 | 09/24/2006 at 13:09
norihito4さん、コメントありがとうございます。
なるほど、ケースのサイズですか。早速図ってみたら、あっているようです。
写真を拡大してみると、目安線が片側にしかないようにも見えますので、2640である可能性はますます高くなってきましたね。
Posted by: cyno_y | 09/24/2006 at 21:24
cyno_y さん、こん**は。
タワー展、見てきました。
展示されていた計算尺は間違いなく No.2640 でした。
証拠写真は KIM さんの画像掲示板に UP しますので、
良かったらご覧願います。
Posted by: norihito4 | 09/30/2006 at 22:02