Relay 学生用 (型番不明)
今回は、ちょっと理由があって、今日入手したばかりの計算尺を紹介します。
この計算尺は、Relayの5インチ片面尺です。型番は不明ですが、裏面に學生用と書かれていますので、ここではRelay学生用としておきます。
尺度配置は表面の、A [ B, C ] D だけで、滑尺裏面はブランクになっています。
これは、古典的なマンハイム尺の滑尺裏面を省略したもので、これだけの目盛では、乗除算と平方・平方根、応用的な使い方をして立法・立方根程度しか計算できません(これだけできれば十分かもしれませんが)。また、乗除算にしても、CI尺が無いため少々使いづらくなっています。
製造時期について、少々検討してみたいと思います。
まず、RICOHのサイトでこの時代について触れているページを見ますと、
- 昭和10年 日本文具株式会社を創立
- 昭和15年 東洋特専興業に社名変更
- 昭和23年 日本計算尺に社名変更
- 昭和25年 リレー産業株式会社に改組
- 昭和33年 三愛計器に社名変更(三愛精工と合併)
と、なっています。これを見ますとRelayであるのは、昭和25年以降のように見えます。
ところが、今回の計算尺では、「學生用」と学の字が旧字体になっています。この旧字体がいつまで使われいたか調べてみますと、昭和21年11月に当用漢字が告示されるまでのようです。
実際に当用漢字に切り替わるまでは時間があったでしょうが、当時はGHQの強権下であったこと、教育関係では率先して切り替えが行われたであろうことから、この計算尺が昭和25年以降の製造であるとは考えにくいと思います。
上記二つが矛盾していて、正確な製造年代の推定は難しいため、これ以上は新たな資料が出てこないとわかりませんが、直感では1940年代後半が有力ではないかと思います。
さて、この記事の最初にちょっと理由があると書きましたが、簡単に説明したいと思います。
実は、この計算尺がYahoo!オークションに出品されていたとき、これは多分、東洋特専興業製だろうと思いまして、その旨をじぇいかんさんのBLOGのコメント欄に書いたのです。そのときは、入札しようか迷っていたのですが、結局落札し、しかも予想が外れていたということで、一応この件にけじめをつけておこうと考えまして、入手したばかりのこの計算尺を紹介させていただきました。






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